当院のインプラント治療に対する考え方
歯を失った場合の治療法の1つにインプラント治療があります。歯を失った時の治療には、インプラントの他に、クラウンブリッジ、義歯などがありますが、インプラント治療には手術が伴い綿密な診査診断が必要です。
しかし、インプラント治療で最も重要なことは、インプラントと天然歯が調和した咬合を与えることと、インプラント治療後のメンテナンスです。インプラント治療の際には、創傷治癒(早く傷を治す事)の観点より、PRGF-Endoret(後述)を使用し、患者様個人個人の骨質に対処したインプラント手術ができるように努めています。
安心・安全なインプラント治療を行うために
歯科用CTについて
CT画像
現在のインプラント治療において、CTスキャンによる3D画像の撮影による診査・診断は、安全で無理のない治療計画を立てるうえで必ず必要です。
当院では、歯科用CTを院内に設置しておりますので、迅速に安心・安全な治療計画を立てることが可能です。
当院では完全個室の手術室を完備しております
手術室
インプラント治療は外科手術です。
安全な治療を行うため、滅菌等の観点より、手術室には、マイクロスコープ・無影灯(OPEライト)・レーザーなどを完備しております。
当院が使用するインプラントシステム - アストラテック・インプラント -
アストラテックインプラントの歴史
アストラテックインプラントは世界的な製薬・医療器具メーカーであるアストラゼネカ社のグループ企業、アストラテック社により開発された生体親和性に優れ、歯周病に対する抵抗力が高く、長期間安定して使用出来る素材である純チタンを用いた歯科用インプラントです。1985年から開発に取り組み、現在その研究開発力と長期安定性は世界中で高い評価を受けています。
当院がアストラテックインプラントを使用する理由
現在、国内外を合せ、およそ200社ものインプラントメーカーがあります。アストラテックインプラントは世界第3位のシェア(2012年現在)を誇り、世界の大学及び研究機関で基礎・臨床研究が行われ、多くの症例報告や論文が発表されています。患者様の骨に直接埋入されるものであり、簡単に除去できるののではないので、信頼性のあるインプラントシステムと機能を兼ねそろえたものを考えた結果、当院ではアストラテックインプラントを選択しています。
再生歯科医療 PRGF-Endoret
骨不足でインプラント治療ができないと言われた方へ
インプラント治療では、いままで顎の骨が足りないと、人工歯根を埋め込むことができませんでしたが、PRGF-Endoretを用い、顎骨に対する再生歯科治療を行うことでインプラント治療が可能となります。
PRGF-Endoretとは
PRGF-Endoretによる
フィブリンメンブレン
PRGF(Plasma Rich in Gtowth Factors )-Endoretは、患者様自身から採血した血液(多血小板血漿)中のタンパクや成長因子(増殖因子)を利用し、歯肉や骨組織の創傷治癒・組織再生を促進する治療法です。
この治療法は、採取した患者様ご自身の血液を遠心分離器にかけ血液を分離し、歯肉や骨組織の創傷治癒・組織再生を促進するタンパクや成長因子(増殖因子)が含まれる血漿を採取します。採取した血漿は通常の血液と比較し、2~3倍のタンパクや成長因子(増殖因子)を含んでおり、外科手術で歯肉や骨組織の再生を促したい部位に採取した血漿(場合により骨補填材を使用)をもどすことにより、通常の外科手術より早期に治癒することが可能になります。
PRGF-Endoretの詳細はPRGF-Endoret日本協会ホームページでも紹介しております。
PRGFシンポジウム(第1回・第2回)では、前畑が症例報告を発表しております。
PRGF-Endoret日本協会ホームページURL:http//www.prgf-japan.com
PRGF-Endoretによる治療症例
▲PRGF-Endoretによる骨再生比較
当院では、歯牙移植・歯周外科手術(歯肉・骨再生)・抜歯・インプラント手術などに併用しております。
インプラント治療の流れ
STEP1. カウンセリング
歯を失った理由や、お口の状態には個人差があります。当医院では患者様一人一人に合った、丁寧なカウンセリングを行い、治療法を決定していきます。
STEP2. 歯科用CTによる診査・診断と治療計画
当院内にてCT撮影できるため、すぐに様々な検査を行い、その検査データを分析し、患者様に合った無理のない治療計画を立てることができます。
当院では、歯科用CTを導入しておりますので、画像撮影のために大学病院等へ通院することなく、インプラント治療のための検査を院内にて迅速に行うことが可能です。
STEP3. インプラント埋入手術~人工歯の装着
歯を失った所へインプラントを埋め込む手術を行います。
顎の骨とインプラントが結合するまでに通常3~6カ月程度かかりますが、再生歯科医療PRGFを併用することによりその期間を短縮することが可能です。
顎の骨とインプラントが結合したら、インプラントに支台(アバットメント)を取り付け、人工の歯を装着します。
STEP4. メンテナンス
インプラントは虫歯にはなりませんが、細菌感染に対するリスクを減らすうえで、メンテナンスが必要です。治療後は、正しいホームケアを行うとともに、医師の指示に従った定期検診が必要です。当院では最も歴史の長いスウェーデン方針のメンテナンスプログラムを取り入れております。